私の人生って何だろう。

最近物忘れが酷いアラフォーの人生ブログ。

子供の頃のわたし。

前の記事に書いた通り、我が家はまさに

天から地に一気に突き落とされた形となった。

 

小学校5年のある日、クラスの女子のAさんから

誕生日会へ来ないかと誘われた。

私は前述の通り毎日の夕食を1000円でどうにか

していたし、小遣いはなかった。

畳まなかった自営の内職手伝いをして、

300円くらい貰える時もあった。

でもプレゼントを持って行くにはお金がない。

私は物持ちが良くそれは昔から変わらない。

 

金持ちの頃に買って貰い、これだけはと大切にしていた陶器の宝石箱があった。

私は思い切ってそれをプレゼントに持って行ったのだけど、それが全ての失敗の始まりだった。

 

翌日、Aさんの親から学校に連絡が入りパート中の母が学校に呼び出された。

PTAの会長や役員、担任に校長と教頭などが

母を待ち構えていたらしい。

すると机の上には私の宝石箱があった。

Aさんの両親から「娘のプレゼントにあまりに高価な品物があった、外箱もないし万引きしてきた物だと思う」と。

万引きしたものを寄越すなんてと、そう言われ

母は激怒し、私は後から聞かされ号泣した。

 

外箱はお古だと思うとみっともないから下手くそなりにラッピングして渡したんだ、ある訳ない。

ところが運悪く、その頃ちょうど学区周辺では万引きが大流行していた。

 

私が主犯格なのでは?と言う話になったが、

母は絶対にあり得ないと断言し帰宅した。

 

数ヶ月して、そのPTAの会長の娘が周辺の文房具店や雑貨屋、駄菓子屋などを万引きしまくっていた主犯格だと発覚するのだが…

残念ながら私は着せられた濡れ衣を晴らしたいと言う心を持てなくなった。

11歳の私にはあまりに酷な出来事だった。

 

何も悪いことをしていないのにどうせ濡れ衣を着せられるなら、皆の期待通りに着こなしてやろうと思った。

目付きが悪いとか普段からの素行が怪しいとか

言いたいように好き勝手言われた。

5年生でクラス替えがあったから、友達になれたらと思っただけだった。

そんな些細な望みを抱いた事で自分は深く傷ついた。

 

タバコを吸い始めたのもこの頃、早朝からいない両親にバレる事なく学校を昼頃から行くようになったり、喧嘩に明け暮れた。

そんな漫画みたいな話は有り得ないと思うだろうけど、実際そうだった。

知らない学校の知らない男も女もぶん殴った。

ちなみにこの数年後、自分はきちんと制裁を受けるのでその話はまたいつか。

 

とにかく、

 

人を信じるとロクな事がないんだとせっかく

この時覚えたのに、私はこの先出会う男たちを

信じていないと言いながら

「いつかわかってくれたら…」と、

「私と別れて何十年経った後でもいいから、あいつがあの時言っていたのはこう言う事だったのか」と、

そう思ってくれたら、全てが報われると思っていた。

でもそんなのは独りよがりだ、強がりだ。

 

私は結局、人を信じる事が出来ない人間になった。

常に疑ってかかっている訳ではないが、人を信じると言う事は物凄く疲れる。

とてつもないエネルギーを消費する。

 

恋愛に於いては特に、この信じると言う物が

重要になる。

信じると言う事は誠意のようなもの。

恋愛以外の人間関係、仕事や友人など全ての

人付き合いに「信頼」と言う誠意がつきまとう。

 

私はこの信頼を上手にする事が出来ない。

猜疑心に苛まれたり、心を痛めたり、

病んだりするのはもう嫌だ。

 

信じる、と言う第1ステージに登れない自分は

恋愛をする資格なんてないのである。

だって男を信じる気もないし、今はハナから

要らないと決め込んでる。

 

これからだめんず達の話の合間に思春期の話題なども織り交ぜて行くが、

どう生きて行ったらまた男を信じられるのか、

もしこの世にそんな方法があるとしたら

自分が死んだ後だろう。

 

なんせ信じるなんてまっぴらごめんだ。

男に面倒見てもらうくらいなら野垂れ死んだ方がいっそ清々しい。

 

男を好きになると言う感情を完全に失くした。

そもそも信じる事すらできない私に、

誰かを愛する権利なんかないからね。

 

そんな権利、もう欲しくない。

ただ平和に生きていたい、それだけなんだ。