私の人生って何だろう。

最近物忘れが酷いアラフォーの人生ブログ。

だめんずヒストリーの前に。

自分の幼少期の話をしよう。

軽く生い立ちくらい書いておかないと、これからの

ヒストリーに重みが出ない気がする。

私の両親は今も健在だが、今は慎ましく暮らしている。

昔は自営でかなりの金持ちだった。

私は2人姉妹の下で、部屋は個室・寝室・勉強部屋が

それぞれ別に与えられていた。

私も姉も小学校はそれぞれ別の有名お嬢様私立に入学。

外車三台、買い物はデパートでしかしない。

近所で一番の豪邸で、玄関に人が暮らせると言われて

いたほどのキャパシティだった。

ところが私が小学校2年の頃に父が手形詐欺にあった。

ドラマみたいに母が窓から灯りが漏れないよう、毛布を

あちこちの窓に打ち付けて家中を暗くした。

ガムテープで補強して、何の意味があるかわからないが

あっと言う間に我が家の雰囲気が変わった。

ある日、2階でお姉ちゃんと静かにしていろと言われ、

寝室のベッドの脇に隠された。

母が「今日はお母さんとかくれんぼしよう」と言う。

3歳上の姉は何かを悟り静かに頷き、

私は無邪気に喜んだ。

しばらくするとどやどやと人の気配がして、

男の怒鳴り声が飛び交った。

ヤクザの取り立てだったんだと思う。

母と始めたかくれんぼは確か昼ごはんの後だった。

外が暗くなって夕飯時になる頃、

ラップに包んだおにぎりを母がこっそり持ってきた。

シーっと口元に人差し指を立てて出て行く。

その時の母の服もエプロンも今でも覚えている。

何度も飽きたと言う私、出て行こうとすると姉が腕を

ぐっと掴んで首を横に振った。

大人になって後から知った話だけど姉はその時、

父が支払い出来ないならヤクザに連れて行かれると言う

展開になっていたのを知っていたそうだ。

その日突然来る事になって、私たちを預ける余裕もなく

子供は今、親戚の家にいる設定になっていたとか。

その事を知っていた小学校5年の姉はあの時、

どんな気持ちで私の腕を掴んでいた事だろうか。

もそもそと塩と海苔だけのおにぎりを食べた。

いつのまにか寝てしまい、気付くとベッドに寝かされ

その後お金になるものは全て売り払い、学校もやめて

夜逃げする事になる。

家は約30年前にして1億2千万で売れたそうだ。

信じないと思うけど、4人家族の靴だけで4tトラック

一台分あったんだ。

売ったり捨てたり、父や母は忙しそう。

私は新しく過ごす新居のアパートの狭さに驚き、

「新しいおうちは狭くて体があちこちぶつかるの」

と、祖母に言った。

前の家の玄関くらいの空間に越して、いきなり今日から

ここが我が家ですと言われた訳だから。

こっちとしては理解出来ない。

私立はお弁当だったけど公立は給食。

制服はなく、ランドセルは黒だったけど赤になった。

使い古した赤いランドセルが嫌だった。

お姉ちゃんだけは私立時代の黒のランドセル。

私も前のがいいと怒ると、これで我慢しなさいと

怒られた。

今ならわかる、姉は5年生。

中古でもランドセルは今ほど安くなかった。

全ての家財、家、宝飾品を売り払っても借金は

数千万円あった。

お古を譲って貰える知人もいない新境地で2人の

ランドセルを買うお金はなかったはずだ。

母は言った。

「お前はまだ2年生、あと4年通うのよ」と。

姉は女の癖にランドセルが黒いとからかわれた。

でも姉は「私は良いよ、あと1年だから」と言って、

ランドセルをぎゅっと握った拳が忘れられない。

湯沸かし器も買えない極貧生活、母はやかんで湯を

沸かしながら水を温くして洗い物をした。

父は自営を畳まず小規模に続けたが、

親族中から借金をして消費者金融からも借りまくり、

家計は火の車。

いつも帰ると手作りのおやつを用意して待っていた

専業主婦の母はもういない。

パートを掛け持ちして家計を支えた。

朝起きると朝食が置かれていて早朝の清掃パートへ。

学校から戻るとやっぱりいなくてスーパーのレジ打ち。

父はトラックの運転手になった。

この頃私は小学校4年くらいで、夕飯の買い物と家族

4人の夕食を作る係になった。

姉は中学に上がり部活があるから帰りが遅い。

置かれた千円札を持ってスーパーに行く。

買いたいおやつを我慢して必要最低限の物を買う。

今みたいにインターネットもないし、クックパッド

ないから料理の本を見ながら作った。

今でもあるよ、ボロボロだけどその時の料理の本。

父は段々と人が変わり、母も荒んでいった。

借金の返済日が近づくと父は決まって不機嫌になり、

何かと理由をつけて私に当たるようになった。

私は小学校5年でグレた、信じられないだろうけど。

今日はもう胸が苦しい。

続きはまた今度。